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💡 この記事でわかること
Power Apps キャンバスアプリでForAll関数の内部ではSet・UpdateContextが使用できないという制限に直面したとき、Last関数を使った回避策を解説します。コレクション操作で変数に頼らず処理を完結させる実装パターンが身につきます。
- ForAll関数内でSet/UpdateContextが使えない理由と制限の背景
- Last関数でコレクションの直前レコードを参照する実装パターン
- 枝番付与ロジックを例にした具体的なForAll + Last関数の組み合わせコード
小刀稱 知哉ことね ともや
得意領域
Power PlatformやSharePointを中心に設計・開発・アドバイス・教育まで幅広く担当しています。内製化をご希望の場合はお気軽にお問い合わせください!
保有資格
Power AppsのForAll関数とは、コレクションやテーブルの各レコードに対して繰り返し処理を実行する関数です。ただし、ForAll関数の内部ではSet関数やUpdateContext関数による変数の更新が使用できないという制限があります。この記事では、その制限を回避しながら前のレコード情報を参照する方法として、Last関数の活用を解説します。
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お問い合わせフォームへこんにちは。アーティサン株式会社の小刀稱(ことね)です。
Power Apps でアプリを作成するとき、ForAll 関数の中で、変数を更新したいと思ったことはありませんか?
しかし、ForAll 関数内でSet 関数やUpdateContext 関数を使用することはできません。(2022年3月時点)
本記事では、ForAll関数でSetやUpdateContextを使いたいと思ったときの対応策について紹介します。
全パターンが今回紹介する方法で対応できるわけではありませんが、1つの案としてご覧ください。
Power Appsを用いてアプリを作成したことのある方に向けた内容となっております。
やりたいこと:ForAll 関数内で変数を更新する場面
はじめに、今回やりたいことを説明します。
以下図、左側のコレクション( = colBefore )があったとします。本コレクションの中に「枝番を追加する」( = colAfter )というのが今回のやりたいことです。
枝番は、以下のロジックで付与します。
1行前の番号 <> 番号 → 枝番 = 1
1行前の番号 = 番号 → 枝番 = 1行前の枝番 + 1
番号が変わった場合は枝番を1に初期化し、番号が同じ場合は枝番を+1しています。

上記を行うためには、ForAll 関数の中で、1行前の番号を取得する必要があると考え、最初は以下のように記載しました。
Set(prevRecord, {番号: 0, 枝番: 0, 名前:""}); // 1行前のレコード
Clear(colAfter);
ForAll(colBefore,
Collect(colAfter,
{
番号: ThisRecord.番号,
枝番: If(prevRecord.番号 <> ThisRecord.番号, 1, prevRecord.枝番 + 1),
名前: ThisRecord.名前
}
);
Set(prevRecord, ThisRecord); // 1行前のレコードを更新
)しかし、以下のエラーが発生してしまいました。
どうやら、ForAll 関数内ではSet 関数が使用できないようです。
(UpdateContext 関数も同様のエラーが発生します。)

対策:Last 関数を使用する
上記に対応するためには、Last 関数を用いて実装します。
Last 関数とは、指定したテーブルの最後のレコードを取得する関数です。
詳細は以下URLを参照してください。
Power Apps での First、FirstN、Last、および LastN 関数
以下にLast 関数を用いて修正した内容を記載します。
Clear(colAfter);
ForAll(colBefore,
Collect(colAfter,
{
番号: ThisRecord.番号,
枝番: If(Last(colAfter).番号 <> ThisRecord.番号, 1, Last(colAfter).枝番 + 1),
名前: ThisRecord.名前
}
)
)ポイントは、Last(colAfter)の部分です。
ForAll 関数内では、colBeforeのレコード数分、colAfterに1行ずつレコードを追加しています。 よって、ForAll 関数内でLast(colAfter)を指定すると、colAfterに最後に追加したレコード( = colBeforeの1行前のレコード )が取得できるということになります。 イメージを以下図にしました。
Last 関数を用いることで、無事枝番を付与することができました!

まとめ
本記事では、ForAll関数でSetやUpdateContextを使いたいと思ったときの対応策について紹介しました。
このような内容は、「知っていれば一瞬」ですが「知らなければ多くの時間が必要」となります。
当社では、今回のような実装のアイデアを多く発信していく予定ですので、是非今後ともご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
弊社ではForAll・Last関数をはじめとする Power Apps の開発ノウハウを活かし、貴社のアプリ開発・改善を支援します。
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