アーティサン株式会社
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アーティサンが『バス予報』で大切にしていること

この記事の4行要約

  • バスロケーションシステム『バス予報』が2017年のサービス開始から約10年間、一貫して大切にしてきた5つの考え方を紹介します。

  • ブラウザ・OSの仕様変更やGTFS標準仕様への追随など、費用負担なく安全に使い続けられるための対応を解説します。

  • 位置情報の取得頻度や仕業の自動割当など、利用者からは見えない部分の工夫が使いやすさを支えていることを紹介します。

  • 本記事では、運行データを自治体・交通事業者の資産として扱う『バス予報』の設計思想を解説します。

この記事を書いた人
数井 啓介

数井 啓介

モビリティ担当としてバスロケーションシステムやサイネージ、GTFS作成支援等どうやったらバスが便利になるお手伝いができるかを日々考えています。お気軽にお問い合わせください!


アーティサンでは、バスロケーションシステム『バス予報』のほか、予約配車やGTFS作成支援、お知らせ配信など、バス事業者様・自治体様の課題に合わせた様々なサービスをご用意しています。気になるサービスがあれば、下記からぜひご確認ください。

当社は2017年からバスロケーションシステム『バス予報』を提供しています。

『バス予報』利用者画面のトップメニュー

サービス開始から約10年が経ち、その間様々な機能を追加したり、画面をリニューアルしつつ、各地域で運用する中で、常に大切にしてきたことがあります。

それは、バスロケは住民の毎日の移動を支えるインフラの一部であるという考え方です。

  • 「あと何分でバスが来るのか」をできる限り正確に伝えること。

  • 安心して使えること。

  • 年齢やITへの慣れにかかわらず、誰でも迷わず使えること。

当社は上記を公共交通にサービスを提供するベンダーとして、当然果たすべき責任だと考えています。

今回はホームページのリニューアルに合わせ、アーティサンが『バス予報』を開発・運営するうえで大切にしている考え方を改めてご紹介したいと思います。

 

1.セキュリティや標準仕様への対応

ブラウザやOSの仕様変更、新たなセキュリティ要件への対応は避けて通れません。

GTFSなどの公共交通に関わる標準仕様も、社会やサービスの変化に合わせて更新されていきます。変更があるたびに、利用者や自治体・交通事業者が「追加費用を払わなければ安全に使い続けられない」という状態は、公共交通を支えるシステムとして望ましくありません

『バス予報』では、ブラウザやOSの仕様変更に伴うものを含め、基本的なセキュリティ対応は当社負担で実施しています

GTFS Schedule、GTFS Realtimeについても、国際・国内仕様の変更には原則として無償で追随しています

また、システムだけではなく、組織として継続的にセキュリティを維持できることも重要です。

できる限り個人情報を保有しないシステム設計とするとともに、ISMSやプライバシーマークの取得など、組織として情報を守る体制づくりも行っています。

セキュリティや標準仕様への対応は、「特別なサービス」ではありません。

公共交通に関わるITベンダーである以上、安全・安心なサービスを提供するのは当たり前のことだと考えています

 

2.できる限り新しい情報を届けたい

『バス予報』において重視しているものの一つがデータの「鮮度」です。

たとえばGoogleマップなどの検索サービスでバスの現在位置を検索したとき、表示されている情報が30秒前、1分前のものであれば、バスがすでに停留所を通過している可能性もあります。

利用者にとって重要なのは、今のバスの状態をできる限り正確に知ることです。

ただ闇雲に取得頻度を上げると通信料が高くなってしまい、利用料負担が大きくなります。これまでの経験から費用と精度のバランスを取り、『バス予報』では、車両から位置情報を5秒間隔で取得しています

さらに、Googleなど外部サービスから情報を要求された際には、あらかじめ保存しておいた古い情報を返すのではなく、その時点の最新情報を使って回答する設計としています。

地味な技術上の違いかもしれませんが、こうした目立たない部分の積み重ねが、実際に利用する型の不安やストレスを減らすことにつながると考えています。

 

3.見えない部分にも手間をかける

バスロケーションシステムには、一般の利用者の方からは見えない処理が数多くあります。

実際の使いやすさや運用の安定性を左右するのは、見えない部分だったりします。

その一つが、『バス予報』で開発した「スターフ(仕業)の自動割当」です。

通常、どの車両がどの便を走っているのかをシステムに認識させるには、乗務員や運行管理者による操作が必要になる場合が多いですが、『バス予報』では、位置情報などからスターフを自動で判定する仕組みを開発し、現在は特許も取得しています。乗務員や管理者の方が操作不要なため、作業負担や操作忘れによるトラブルを減らすことができます。

また、日本の準天頂衛星システム「みちびき」に対応した高精度測位や、山間部・トンネルなど通信しにくい場所で位置情報が途切れた際の予測表示なども実装しています。

こうした機能は表には出ないものですが、現場の方々に余計な仕事を増やさず、利用者にはできる限り正しい情報を届けるために重要なものです。

 

4.使いやすさを更新し続ける

Webサービスは、導入して終わりではありません。スマートフォンの使われ方も、Webデザインも、利用者が当たり前だと思う操作方法も変化します。

『バス予報』は2017年のサービス開始以降、複数回のデザインリニューアルや多くの機能追加を行ってきました。

今年度も管理画面、サイネージ、利用者向け画面を順次リニューアルしていく予定です。

もちろん、単に新しくすること自体が目的ではありません。

目指しているのは、初めて使った人でも説明書を読まずに使え、必要な情報へできる限り少ない操作でたどり着けることです。

公共交通は、高齢者、子ども、観光客、外国人など、様々な人が利用します。

誰でも自然に使えるシステムであることを大切にしています。

 

5.運行データは、システム会社のものではない

バスロケを運用すると、日々膨大な運行データが蓄積されていきます。

車両がどこを走ったのか。

どの時刻に停留所を通過したのか。

どの区間で遅れが発生したのか。

こうしたデータはバスロケーションシステムを提供する会社のものではなく、自治体・交通事業者様の資産だと考えています。

『バス予報』では、導入後に蓄積された走行軌跡や通過実績などの運行データに保存期限を設けていません。管理画面で確認・集計できるだけでなく、CSVやExcel形式で取り出し、別の分析にも利用できます。

運行データをCSV形式で出力するイメージ

コストを抑えるために最低限の期間だけデータを残し、古くなったものから削除していく。

システムとしては、その方が簡単で安くできますが、将来そのデータが、ダイヤ改正や路線再編、運行改善などに必要となる可能性があります。

データを「公共交通をより良くしていくための資産」として扱う。

データをどう扱うかにも、その会社がバスロケーションシステムにどれだけ真剣に取り組んでいるかが表れると考えています。

 

バスロケーションシステムを本業として

『バス予報』は2017年にサービスを開始しました。

それから、サイネージ、乗降客カウント、分析機能、LINE通知、スターフ自動割当、位置補完など、さまざまな機能を追加してきました。

今後もAIの活用による到着予測をはじめ、新しい技術を取り入れていく予定です。

機能数の多さやデザインの新しさ自体は重要ではありません。

利用者が安心してバスを待てること。

交通事業者の現場に余計な負担を増やさないこと。

自治体や交通事業者様が運行データを将来にわたって活用できること。

社会や技術が変わっても、安全で使いやすいシステムとして進化し続けること。

公共交通は、人々の生活を支えるインフラです。

その一部を担うシステムだからこそ、目立つ機能だけではなく、利用者には見えない部分も含めてきちんと作る。

それが、アーティサンがバスロケーションシステムに取り組むうえで大切にしている考え方です。

最後までお読みいただきありがとうございました。『バス予報』のほか、地域交通の課題解決につながる各種サービスをご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

 

バスロケ「バス予報」操作説明動画を公開しています

YouTube で操作説明動画も公開しています。
もう少し詳しく知りたい方はそちらもぜひご覧ください!

 

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