アーティサン株式会社
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LINKS Mobilysの構築 ローカル環境への構築手順の紹介(2) | LINKS Mobilysのセットアップ編

この記事の3行要約

  • LINKS Mobilysは、国土交通省が公開している地域交通データ活用ツールです
  • 本記事では、LINKS MobilysをWindowsのローカル環境で起動するためのセットアップ手順を紹介します
  • 第2回では、Docker Desktopのインストール、環境変数ファイルの作成、及びLINKS Mobilysのセットアップ方法について紹介しています。
この記事を書いた人
小刀稱知哉

小刀稱 知哉ことね ともや

SharePoint Power Platform全般 Copilot Studio 技術アドバイス・教育支援

Power PlatformやSharePointを中心に設計・開発・アドバイス・教育まで幅広く担当しています。内製化をご希望の場合はお気軽にお問い合わせください!

2025 Microsoft MVP(Power Apps・Power Automate) 2026 Microsoft MVP(SharePoint・Power Automate)
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こんにちは。アーティサン株式会社の小刀稱(ことね)です。

国土交通省では、行政情報や交通に関するデータの利活用を進める取り組みとして、国土交通省の分野横断的なDX推進プロジェクトであるProject LINKSや、地域交通DX推進プロジェクトCOMmmmONS(コモンズ)を展開しています。

その中で公開されている取り組みのひとつが、LINKS Mobilysです。

本ブログでは、LINKS MobilysをWindowsのローカル環境で構築し、ブラウザからアクセスできる状態にするまでの手順を紹介します。

前回のブログは、システム構築を行う前に必要な作業について紹介しました。
第2回となる今回は、Docker Desktopのダウンロード・インストール以降の手順について紹介いたします!

前回のブログは以下をご参照ください。

※注意※

  • 画面や手順は2026年6月m時点の内容をもとにしています。各サービスの画面構成は変更される可能性がありますので、実施時は公式情報もあわせて確認してください。

  • 公式情報の手順とは異なる箇所がございます。本記事では、私がローカル環境で構築した際の実施手順をもとに紹介しています。

 

構築手順の紹介

以下では、ローカル環境(Windows PC)での構築手順を紹介します。

構築手順としては以下の通りです。

  • 事前準備

    • LINKS Mobilysの配置場所を決める

    • ログイン時のユーザー名・パスワードを決める

    • e-Stat APIの取得

    • 国土交通データプラットフォームAPIキーを取得する

  • Docker Desktopのダウンロード・インストール ←今回はここから

  • LINKS Mobilysのセットアップ

  • 人口メッシュデータインポート

  • 道路ネットワークの設定

 

Docker Desktopのダウンロード・インストール

LINKS MobilysはDockerを利用して起動します。
よって、はじめにDocker Desktopをダウンロード・インストールする必要があります。

Dockerとは?

Dockerは、アプリケーションの実行に必要なプログラムや各種設定などを「コンテナ」という単位にまとめて動かすための仕組みです。

LINKS Mobilysでは、バックエンド、フロントエンド、データベースなど複数の要素をまとめて起動するためにDockerを利用します。手元のPCに個別の実行環境を細かく作り込まなくても、同じ構成を再現しやすい点が大きなメリットです。

手順は以下のとおりです。

  • Docker Desktopの公式サイトから、Windows向けインストーラーをダウンロードします。

    ※ご自身のPCがAMD64・ARM64のどちらかがわからない場合は、PCがAMD64版かARM64版か確認する方法をご確認ください。

    Docker Desktopのダウンロード画面
  • インストーラーをダウンロードしたら、ファイルを実行します。

  • インストール画面の設定では、デフォルト設定のまま進めてください。

    Docker Desktopのインストール設定
  • インストールが完了したら、Windowsを再起動します。

    Docker Desktopのインストール完了画面
  • 再起動後、Docker Desktopを起動します。初回起動時に利用規約が表示されるため、内容を確認して進めます。

    Docker Desktopの利用規約画面
  • Dockerへのサインイン画面が表示される場合がありますが、ローカルでの起動確認だけであれば、必ずしもサインインは必要ありません。
    サインインが不要の場合は、Skipボタンを押下してください。

    Docker Desktopの初回起動画面
  • WSLの更新が必要な場合は、Docker Desktop上にメッセージが表示されます。

    WSLとは?

    WSL(Windows Subsystem for Linux) とは、Windows上でLinux環境を利用できる機能です。
    Windowsの中でLinuxコマンドや開発ツールを実行できるようになります。

    WSLを更新する場合は、PowerShellを管理者として起動し、以下のコマンドを実行します。
    ※PowerShellの実行方法に関しては、PowerShellの起動方法をご参照ください。

    wsl --update
    Docker DesktopのWSL更新メッセージ
  • WSL更新後、Docker Desktopを再起動します。Docker Desktopが起動すると、コンテナ一覧画面が表示されます。

    Docker Desktopの起動完了画面
  • 上記でDocker Desktopのインストールは完了です。
    最後に、DockerとDocker Composeのバージョンを確認します。

    PowerShellを開いて、以下のコマンドを実行します。

    docker --version
    docker compose version

    バージョン情報が表示されれば、Docker Desktopの準備は完了です!

    DockerとDocker Composeのバージョン確認

 

LINKS Mobilysのセットアップ

続いて、LINKS Mobilys本体をローカル環境に配置して起動します。

  • LINKS MobilysのGitHubリポジトリを開き、Code > Download ZIPをクリックします。

    LINKS MobilysのGitHubからZIPをダウンロード

    GitやPowerShellのコマンドに慣れている方は、以下のコマンドで取得しても構いません。

    cd C:\Tools
    git clone https://github.com/Project-LINKS-mlitoss/LINKS-Mobilys.git
  • ダウンロードしたZIPファイルを、任意のフォルダへ配置して展開します。(以下では、C:\Toolsに保存しています。)

    LINKS MobilysのZIPファイルを展開
  • 続いて、LINKS Mobilysの環境変数ファイルを作成します。

    PowerShellを開き、LINKS Mobilysのフォルダへ移動します。

    cd C:\Tools\LINKS-Mobilys-main\LINKS-Mobilys-main
  • サンプルの.env.exampleファイルをコピーして、各コンポーネント用の.envファイルを作成します。

    .env ファイルは、APIキーやログイン情報など、環境ごとに異なる設定値を管理するためのファイルです。

    cp .\mobilys-be\.env.example .\mobilys-be\.env
    cp .\mobilys-fe\.env.example .\mobilys-fe\.env
    cp .\mobilys-otp\.env.example .\mobilys-otp\.env
    PowerShellで環境変数ファイルを作成
  • mobilys-be\.envをエディターで開きます。

    mobilys-beフォルダ内の.envファイル
  • 以下項目を設定します。

    項目

    説明

    ESTAT_API_KEY

    e-Stat APIを利用するためのAPIキー
    前回のe-Stat APIキーを取得するにて取得した値を設定

    MLIT_API_KEY

    国土交通省関連APIを利用するためのAPIキー
    前回の国土交通データプラットフォームAPIキーを取得するにて取得した値を設定

    DEFAULT_ADMIN_USERNAME

    初期管理者ユーザーのユーザー名
    前回のログイン時のユーザー名・パスワードを決めるで設定した値を設定

    DEFAULT_ADMIN_PASSWORD

    初期管理者ユーザーのパスワード
    前回のログイン時のユーザー名・パスワードを決めるで設定した値を設定

    mobilys-beの.envファイル編集例
  • Dockerイメージを構築する

    Powershellを開いて、以下コマンドを実行します。

    docker compose build は、LINKS Mobilysを起動するために必要なDockerイメージを作成するコマンドです。
    初回実行時は時間がかかる場合があります。

    cd C:\Tools\LINKS-Mobilys-main\LINKS-Mobilys-main
    docker compose build
  • 以下のコマンドでLINKS Mobilysを起動します。

    docker compose up は、作成したDockerイメージをもとに、LINKS Mobilysを構成する各コンテナを起動するコマンドです。

    cd C:\Tools\LINKS-Mobilys-main\LINKS-Mobilys-main
    docker compose up

    docker compose up 実行後は、PowerShell上にログが表示され続けます。
    Ctrl + Cを押すと、システムを停止することができます。
    2回目以降の起動方法については、後述のシステムを起動・停止するをご確認ください。

  • LINKS Mobilysが起動したら、ブラウザで以下のURLを開きます。

    http://localhost:3000

    ログイン画面が表示されたら、mobilys-be\.envで設定した以下の値を使用してログインします。

    入力項目

    参照する値

    ログインID

    DEFAULT_ADMIN_USERNAMEで設定した値

    パスワード

    DEFAULT_ADMIN_PASSWORDで設定した値

    LINKS Mobilysのログイン画面

    ログインできれば、ローカル環境でのLINKS Mobilys起動は完了です!

    LINKS Mobilysのトップ画面

    本日はここまでとさせていただきます!
    次回は、外部システムから人口メッシュデータと道路ネットワークデータのインポート方法について紹介します!

 

参考

 

PowerShellの起動方法

  • Windowsの検索画面で、「PowerShell」と入力します。

  • 表示された「Windows PowerShell」をクリックします。

PowerShellの起動

 

PCがAMD64版かARM64版か確認する方法

Docker Desktopのダウンロード時に、PCのCPUタイプに応じてインストーラーを選択する場合があります。
判断に迷う場合は、以下手順に従って確認してください。

  • Windowsの設定を開きます。

    Windowsの設定を開く
  • システム > バージョン情報を開きます。

    Windowsのバージョン情報を開く
  • システムの種類を確認します。

    x64 ベース プロセッサと表示されている場合は、AMD64を選択します。
    ARM ベース プロセッサと表示されている場合は、ARM64を選択します。

    Windowsのシステムの種類を確認

 

システムを起動・停止する

LINKS Mobilysの起動・停止は、Dockerのコンテナを起動・停止することで対応できます。
コンテナを起動・停止する手順は以下となります。

  • Docker Desktopを開く

  • Containerを開く

  • 起動する場合はStart・停止する場合はStopをクリックします。

LINKS Mobilysコンテナの起動

PCを起動した場合は、上記からStart操作を行うことで、LINKS Mobilysが起動します。

 

まとめ

本ブログでは、LINKS MobilysをWindows PCのローカル環境で構築する手順として、Docker Desktopのダウンロード・インストール方法と、LINKS Mobilysのセットアップ方法について紹介しました。

今回の手順までで、実際にLINKS Mobilysが立ち上がるところまでできるようになりました。
(実際に動くものが見えると嬉しいですよね(笑))

次回は、最後の手順である人口メッシュデータ及び道路ネットワークデータのインポート方法です。
次回もお楽しみに!