アーティサン株式会社
  • Power Automate
  • Power Platform
  • SharePoint

SharePointのファイル・フォルダを削除する方法|Power Automateでゴミ箱へ移動・完全削除する手順

この記事のポイント

  • Power AutomateでSharePointのファイルをゴミ箱へ移動するだけなら、標準アクション「ファイルの削除」で対応できる
  • フォルダの削除と、ゴミ箱を経由しない完全削除は、「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションで、方法DELETEのREST APIを呼び出して行う
  • ファイルはGetFileByServerRelativeUrl、フォルダはGetFolderByServerRelativeUrlで指定し、URIの末尾にrecycle()を付けるとゴミ箱へ移動、付けないと完全削除になる
  • 4つのパターンの設定値と実行結果を、最後に一覧表で比較できる
この記事を書いた人
小刀稱知哉

小刀稱 知哉ことね ともや

SharePoint Power Platform全般 Copilot Studio 技術アドバイス・教育支援

Power PlatformやSharePointを中心に設計・開発・アドバイス・教育まで幅広く担当しています。内製化をご希望の場合はお気軽にお問い合わせください!

2025 Microsoft MVP(Power Apps・Power Automate) 2026 Microsoft MVP(SharePoint・Power Automate)
PL-200 PL-300 PL-400 PL-600 MS-700 AZ-104 AZ-305 SC-200 SC-100

「SharePoint に HTTP 要求を送信します」とは、Power AutomateからSharePointのREST APIを直接呼び出せるアクションです。標準アクション「ファイルの削除」ではファイルをごみ箱(ゴミ箱)へ移動することしかできませんが、このアクションを使うと、フォルダの削除や、ゴミ箱を経由しない完全削除もフローで自動化できます。

本ブログでは、SharePointのファイル・フォルダを「ゴミ箱へ移動」「完全削除」する4つのパターンを、アクションの設定値と実行結果つきで紹介します。

ファイルの整理や削除をフローで自動化すると、手作業の手間は減りますが、完全削除のように元に戻せない処理も含まれます。SharePointのライブラリ設計や、安全に動くフローづくりについて相談したい場合は、以下もご参照ください。

前提:削除するファイルとフォルダの保存場所

今回削除するファイルやフォルダについて、その保存場所を以下に記載します。

※「sampleLibrary」というライブラリに保存しています。

SharePointのsampleLibraryに保存したfolder1とファイルの一覧

ファイルをゴミ箱へ移動するには?(標準アクション/HTTP要求)

最初はファイルの削除(ゴミ箱へ移動)する方法です。

こちらは「ファイルの削除」という標準アクションで対応可能です。 特に説明する必要はないかと思いますが、以下にスクリーンショットを貼っておきます。

Power Automateの標準アクション「ファイルの削除」の設定

また、標準アクション以外にも「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションを用いて実装できます。

SharePoint に HTTP 要求を送信しますアクションでファイルをごみ箱へ移動する設定

方法 DELETE

_api/web/GetFileByServerRelativeUrl('/sites/<サイト名>/<ライブラリ名>/<フォルダ名>/<ファイル名>')/recycle()

ポイントは、URIの書き方です。

  • 「方法」はDELETEを選ぶ

  • ファイルは「GetFileByServerRelativeUrl(‘/sites/サイト名/ライブラリ名/フォルダ名/ファイル名’)」で指定する(パスはサイトからの相対パス)

  • ゴミ箱へ移動するときは、URIの末尾に「/recycle()」を付ける

結果(ファイルの削除:ゴミ箱へ移動)

上記フローを実行すると、file1.docxファイルは削除され、ゴミ箱へ移動していることがわかります。

file1.docxが削除されてごみ箱に移動した結果

ファイルを完全削除するには?

続いて、ファイルの削除(完全削除)する方法です。

完全削除する方法は標準アクションでは対応できませんので、「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションを用いて実装します。

SharePoint に HTTP 要求を送信しますアクションの設定例

ファイルの削除(ゴミ箱へ移動・HTTPアクション)と同様の処理となりますが、完全削除の場合は、URI部分の「recycle()」が不要です。

方法 DELETE

_api/web/GetFileByServerRelativeUrl('/sites/<サイト名>/<ライブラリ名>/<フォルダ名>/<ファイル名>')

結果(ファイルの削除:完全削除)

上記フローを実行すると、file1.docxファイルはゴミ箱へ移動せず、完全削除されていることがわかります。

file1.docxがごみ箱を経由せず完全削除された結果

フォルダをゴミ箱へ移動するには?

上記までで、ファイルの削除方法について紹介しました。

以降では、フォルダの削除処理についても紹介します。

標準アクション「ファイルの削除」ではフォルダを削除できないため、「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションを用いて実装します。

アクションの設定値は以下を参考にしてください。

SharePoint に HTTP 要求を送信しますアクションでフォルダをごみ箱へ移動する設定

方法 DELETE

_api/web/GetFolderByServerRelativeUrl('/sites/<サイト名>/<ライブラリ名>/<フォルダ名>')/recycle()

ポイントは、URIの書き方です。

  • 「方法」はDELETEを選ぶ

  • フォルダは「GetFolderByServerRelativeUrl(‘/sites/サイト名/ライブラリ名/フォルダ名’)」で指定する(ファイルのときはGetFileでしたが、フォルダの場合は「GetFolder」となります)

  • ゴミ箱へ移動するときは、URIの末尾に「/recycle()」を付ける

結果(フォルダの削除:ゴミ箱へ移動)

上記フローを実行すると、folder1フォルダは削除され、ゴミ箱へ移動していることがわかります。

folder1が削除されてごみ箱に移動した結果

フォルダを完全削除するには?

最後は、フォルダの削除(完全削除)する方法です。

こちらも「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションを用いて実装します。

SharePoint に HTTP 要求を送信しますアクションでフォルダを完全削除する設定

フォルダの削除(ゴミ箱へ移動)と同様の処理となりますが、完全削除の場合は、URI部分の「recycle()」が不要です。

方法 DELETE

_api/web/GetFolderByServerRelativeUrl('/sites/<サイト名>/<ライブラリ名>/<フォルダ名>')

結果(フォルダの削除:完全削除)

上記フローを実行すると、folder1フォルダはゴミ箱へ移動せず、完全削除されていることがわかります。

folder1がごみ箱を経由せず完全削除された結果

参考:SharePointの画面で手動で完全削除するには?

Power Automateを使わずに、SharePointの画面でファイルやフォルダを削除した場合も、まずサイトのごみ箱(第1段階)に移動します。ごみ箱からさらに削除するとサイト コレクションのごみ箱(第2段階)に移り、第2段階からも削除すると完全に削除されます。第2段階のごみ箱を操作するには、サイトの所有者または管理者の権限が必要です。

削除したアイテムは、元の場所から削除した日から93日間保持され、期間を過ぎると自動で完全に削除されます。一方、今回紹介したHTTP要求(recycle()なし)での削除は、ごみ箱を経由せずにすぐ完全削除されるため、元に戻せない点に注意してください。

なお、画面でファイルやフォルダを削除できない場合は、ファイルがチェックアウトされている、編集権限がない、保持ポリシーやラベルで削除が制限されている、といった原因が考えられます。ごみ箱の見え方については、以下の記事も参考にしてください。

SharePoint:ごみ箱の中身って誰が見えるの?

まとめ

上記で紹介した各処理方法について、以下でまとめます。

対象ゴミ箱へ移動完全削除
ファイルの削除・標準アクション
・HTTPアクション(GetFile…+recycle())
・HTTPアクション(GetFile…)
フォルダの削除・HTTPアクション(GetFolder…+recycle())・HTTPアクション(GetFolder…)

削除する対象(ファイル or フォルダ)については、GetFileorGetFolderで指定する事ができます。 また、ゴミ箱へ移動させる場合には、URIの末尾に「recycle()」を付与することで対応可能です。

おわりに

今回は、小ネタとして「ファイルやフォルダを削除する方法(ゴミ箱・完全削除)」についてお伝えしました。

ファイルをゴミ箱へ移動するだけなら標準アクション「ファイルの削除」で対応できます。フォルダの削除と完全削除は「SharePoint に HTTP 要求を送信します」アクションで行い、URIの末尾のrecycle()の有無で、ゴミ箱へ移動するか完全削除するかを切り替えられます。

使う場面は多いと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

古いファイルの定期的な削除や、プロジェクト終了後のフォルダ整理など、SharePointの運用をPower Automateで自動化したい場面は多くあります。保持期間のルールづくりから、フローの設計・作成までまとめて検討したい方は、こちらからサービス内容をご覧いただけます。

 

こちらも合わせて読みたい